Note.

うっかり大学院に進学してしまった私の毎日

私立工大の教育事情①

先日行われた私立工大のイベント(工大サミット)に参加したので、その時のいろいろをまとめます

今回は各大学をざっくりと比較します

 

福岡工業大学(九州)

学部は工学部・情報工学部・社会環境学部(文)の3つ

学生数は院生込みで4400人くらい

理系2学部うち1つが情報系なのが特徴でしょうか

特に情報工学部のある大学は少ないので、九州中から学生が集まります

アクティブラーニング授業の増加、クラスサポーターの投入などにより、学生の主体性向上に力を入れているそうです

 

愛知工業大学(中部)

学部は工学部・情報科学部・経営学部(文)の3つ

学部~院生は6000人程度

工学部が電気、機械、化学、土木、建築と分野が幅広いですね

自動車産業が盛んな土地柄が影響しているようです

入試・教務・就職が連携して教育向上に努めているそうです

 

大阪工業大学(関西)

学部は工学部・ロボティクス&デザイン工学部・情報科学部・知的財産学部(文)の4つ

学部~院生は7300人程度、卒業生は10万人以上だそうです

おおっ!と思ったのは知的財産学部

Wikipediaによると、知的財産について専門で学ぶ学部は大阪工大が日本で初めて設立したそうです

一昨年には、現役の学生で初めて弁理士試験の合格者が出たとのこと

 

芝浦工業大学(関東)

工学部・システム理工学部建築学部・デザイン工学部の4学部

学部~院生は約9000人と、7大学で一番多いですね

芝浦工大は私立工大の中ではグローバル教育が最も進んでいると思います

海外協定校アジア、欧州、欧米、オセアニア、アフリカまで

数えたところ185校あったので何かの間違いでは無いかと思うほど

私は芝浦といえばPBLのイメージです

福岡工大のPBLも、芝浦の取り組みを参考にしています

 

広島工業大学(中国)

学部は工学部・情報学部・環境学の3つ

学部~院生は4600人くらい

校名とかけてHITポイントという制度があるらしく、サークル活動を1年したら何十点、ボランティアをしたら何点、とポイントがたまり

そのポイントによって何の力がどれくらい伸びたかどうか可視化出来る+学生自身が行動出来るようになるとのこと

 

東北工業大学(東北)

学部は工学部、ライフデザイン学部に加え、2020年度から建築学を入れた3学部体制に

(現在は建築学科が工学部の1学科として編成されています)

学生数は院生を入れて3100人程度と、参加校の中では一番少ないです

気になったのは地域志向教育

大学として地方創生・地域連携に取り組んでいるようで、キャンパスが東北に立地していることを考えると重要な課題ですね

芝浦や大工大と比較すると、地方色が強い印象です

 

✔神奈川工大(関東)

学部は2020年度より、工学部・創造工学部・情報学部・応用バイオ科学部・健康医療科学部の5学部体制に

学生数は学部~院生で約5000人

学部を見ると、機械や電気電子系よりも化学・バイオ・医療などの方面に強そうですね

神奈川工大では2014年からスーパーサイエンス特別専攻を開設しています

大学院進学を前提に先進性の高い分野を学ぶことが出来るようで、1ヶ月または半年(期間はうろ覚えです)の協定校への留学、TOEIC600点以上などをクリアしなければ卒業出来ないらしく、その他の学業成績はとても優秀なのにTOEICの点数がわずかに足りず留年、というケースもあるんだとか

ちなみに現行の制度だと留学費用は全て大学負担だそうです

 

以上、聞いた話や資料を基にざっくりとまとめました

もし私が今から入学しなおすなら、芝浦工大か神奈川工大ですかね…

芝浦はバリエーション豊富なグローバルPBL(PBLは芝浦だけの取り組みでは無いですが、実施回数や種類が圧倒的)や留学生の受け入れ数が多かったり、神奈川は半年の留学やTOEICの点数が卒業条件に入っていたり、グローバル教育が面白いなと

 

とはいえ、関東の大学はそもそものアドバンテージが大きいですから、新しく面白い取り組みも始めやすいはず

地方の大学は発展途上、芝浦・神奈川・大阪などの教育ノウハウを吸収してグングンと成長している真っ最中です

 

私は自分の通う福工大の、今まさに成長中です、という感じが好きなので、九州の私立理系を代表して、グローバル教育はじめ、教育改革を頑張って欲しいです

(何目線なのでしょうか、もちろん、在学生目線です)