Note.

うっかり大学院に進学してしまった私の毎日

学会発表苦手を克服したい(1)

私は学会発表が苦手です。

詳しく言うと、学会発表のうち質疑応答が苦手です。

 

理工系の学生は、どちらかというとプレゼンが苦手で質疑応答はそんなに問題ない人が多いような気がします。みんなちゃんと自分の研究内容を理解してるから…

 

私は逆で、プレゼンはいけるけど質疑応答は苦手というタイプです。

もともと人前で話すのは苦手で、練習に練習を重ねてプレゼン形式の発表は上手になったのですが、あらかじめ準備ができない状況で人前で話すことは未だに苦手です。

普段の会話でさえ、そこまで親しくない人とお話する時はリアクションや返答などを「想定問答集」から引っ張りだすことでコミュニケーションをはかっています。

 

私はなぜ質疑応答が苦手なんだろうと考えたところ、

・何が聞かれるのか事前に把握できない

・会話している当事者以外の人たちからやり取りを見られる、聞かれている

・すぐに答えなければいけない

この3点がネックのようです。

 

書き起こしてみると不思議、たった3つしかないんですね。思っていたより少ない。

 

その中でも

・会話している当事者以外の人たちからやり取りを見られる、聞かれている

 これが特に嫌なんだ!と気が付きました。

 

そういえば、私は計算途中を人に見られていると頭が真っ白になってしまうし

努力しているところとか練習しているところを見られるのも大の苦手です…

 

プライドが高いのかただの恥ずかしがりなのか、「ほぼ完璧に出来上がった状態」しか他人に見られたくないんです。

 

私の幼少期~10代前半くらいまでをたどると、

 

バランスよく何でも出来るタイプ

⇒何にでも「出来る」を期待されがち

⇒期待されることをプレッシャーに感じる

⇒出来ない所は見せないようにしなきゃ

⇒みんなが見てない所で練習しよう

 

という考え方・行動の仕方をしていました。

ああ、これがルーツのようですね…「途中経過を見られたくない」という気持ち。

 

人前に出す時には完璧な状態で、という気持ちに付随して、他人を頼ることも苦手です。

出来なくても何とか自分で解決しようとするし、何かに悩んでも自分の内側でぐるぐるとその気持ちを循環させる。

 

こう書いていると、「質疑応答が苦手」な原因は「自分をさらけ出すことが苦手」にあるのかもしれないです。

 

良かった、少し希望が見えてきた。

 

あとはもちろん、研究内容やその分野に対する理解が不足していることも原因です…

学会で先生方から質問される内容って、そんなに深い部分ではないはずです。今聞いたばかりで浮かんでくる疑問と言えば、その分野に関する・もしくは工学全体に関する基本的な内容でしょう。

 

おそらくある研究を理解するために通る道筋はだいたい同じで、最初はこういう疑問が湧いてきて、それが解決すればこの疑問が…とみんな似たようなルートを辿ると思うんです。

 

なので、自分でもっと「なぜ・なに」をよく考えて勉強していれば、余程いじわるな質問者に当たったりトリッキーな質問が飛んでこない限り、かつ初見の人からの質問であれば、

「ああ、その質問ね!私も最初の頃同じ疑問が湧いたんだけどね、」

みたいに対処出来るのでは…と考えています。

 

「そういうものなんだと思うことにしよう」

苦手な数学で解答を見ても理解できなかった時なんかによくこう考えていましたが、

こんな考え方大学生でもダメなのに、大学院生で未だにそうしようとしている私のなんと愚かなことか。

 

先生が言ってることわかんないなーと思った時に詳しく聞く勇気も自分で徹底的に調べる根気も持ち合わせていないので、とりあえず「そういうものなんだ」と思う事で間に合わせていました。

 

私のこの習慣も、改めなければいけません。

もうM1だし、今更遅いような気もしますが、今後の人生で今が一番若いですからね、いつものように「Never too late」を唱えて頑張ることとします。

 

という事で、学会発表(質疑応答)克服のための道のりとして

 

・自分をさらけ出す練習をする

・「そういうものなんだ」という間に合わせの理解をやめる

 

当分の間、以上の2点に取り組んでいきたいと思います。